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経文を念誦しているのであろう様子は、不屈の意志を体中にみなぎらせている。言うまでもなく、西域、天竺へと取経の旅を成し遂げた玄奘その人。東京国立博物館 所蔵
碑石に線刻したこちらは、馬に乗り、西行へと向かう玄奘三蔵。経典と菩薩思想を、我々に伝え永遠に残してくれたことを深く讃えている。終南山 興教寺 石碑 所蔵
戦国時代から江戸時代にかけて、熊野三山の修営費用を勧進(浄財集め)するため、全国に持ち歩いて絵解きに使った曼荼羅。現実社会に通じる地獄の数々。完全原寸復元版三重県津市 大円寺蔵
四五〇年の時を経た現在も細部まで色彩豊かな長谷川等伯筆「仏涅槃図」。篤い信仰に支えられた画業の記念碑的仏伝画。石川県 妙成寺蔵
わが国に伝わる古代の繡仏で、もっとも大きく、かつ完成度の高い作品。鎖繡を主に、釈迦の螺髪や菩薩の宝冠などに糸に団子結びを作る相良繡。図様に応じて刺繡の密度を変えていることがわかる。京都勧修寺伝来 奈良国立博物館蔵
インド求法の旅に出た玄奘三蔵の姿を碑石に線刻したもの。伧を背負って歩みを進める玄奘三蔵の様子は、まさに三蔵法師のイメージそのもの。終南山 興教寺 石碑 所蔵
聖徳太子を描いた最古のものと伝えられる肖像画。聖徳太子および二王子像とも称される。百済の阿佐太子の前に現れた姿を描いたとの伝説により阿佐太子御影とも呼ばれる。
天平の古より伝承されてきた「當麻曼陀羅」阿弥陀仏の極楽浄土をもっとも見事に現した仏教美術の至宝。奈良・當麻寺奥院蔵/認可・監修
うち捨てられた死体が朽ちていく経過を九段階にわけて描いた仏教絵画。そのような様子を見て観想することを九相観という。煩悩を払い、現世の肉体を不浄なもの・無常なものと知るための修行。滋賀県大津市 聖衆来迎寺蔵 ( 奈良国立博物館寄託 )
鎌倉時代、白眉と評価の高い肖像画。奈良国立博物館での修復作業が完了しより繊細で鮮明化。館の協力で、軸装も最新特殊デジタル美術印刷にて鮮やかに蘇る。奈良国立博物館蔵
親鸞聖人の御生涯を江戸時代に丹念に繊細に描かれた御絵伝。最新の技術による特殊美術印刷技法にて彩色鮮やかに絹本に表現。 石川県 妙成寺蔵/絹本彩色
親鸞聖人の教義の一代特色。故に今は証文類に「必至滅度之願」と掲げられる。光明無量、寿命無量。この仏のはたらきは、時間・空間的に無限であり、いつどこでも照らしつづける仏である。と…。 大阪府 慈雲寺蔵
親鸞聖人は、これを尊号真像銘文といわれ、五逆謗法のものは極重罪であると知らせて、しかもそういう人々こそ救うのであると、悪人正機の本願であると示されたのである。京都市 手塚家蔵
親鸞聖人三十五歳の春、流罪地への出立の姿を描いた絵像。どのような逆境のときであろうと「ともにあい会う世界があり」今をつよく生きる念仏申す生活を表されている。銘文は第十八願文が上部に、中央は六字名号が…。松代 本誓寺蔵
畳やむしろに下敷きもなく書写され「虎斑」虎のもようの如き筆跡が残された。蓮如上人が全生涯を通じて貫いた御開山(親鸞聖人)の信心を称名に集約。その情熱と意義をここに再現。西尾市 徳行寺蔵
後生の一大事を解決された住生人として、念仏の報恩行に生き抜くことを教えられたこの上なく尊く有難い御法話。
金子大榮先生 95 歳の時のお歌。「彼岸の世界―それは吾々のまだ見ぬ真実の国、また懐かしき魂の郷里。此岸の世界は住み慣れし虚偽の国、またその流浪の始を忘れられし他郷」と。富山県 教願寺蔵
生涯仏画一筋。仏師の信仰の聖人像三部作。國井道成 作
善導大師の「観無量寿経疏」に説かれている比喩で、今まさに往生せんとする人を、阿弥陀仏が迎えんとする一種の来迎図。煩悩にまみれた人でも、念仏一筋に努めれば、悟りの彼岸に至ることができることを説いている。國井道成 作
八百年を慶讃し、法然上人御真筆の重要文化財、『選択本願念佛集』の内題「南無阿弥陀佛」「往生之業・念佛為先」の二十一文字を掛軸に…。重要文化財 盧山寺蔵
鈴木大拙の書き残した墨蹟には、禅者としての気骨と孤高とがそのまま表れている。書の上に必然にじみ出た心身で修めて学ぶ学道者であったことが伺える。
鈴木大拙の書き残した墨蹟には、禅者としての気骨と孤高とがそのまま表れている。書の上に必然にじみ出た心身で修めて学ぶ学道者であったことが伺える。
蓮如上人の御生涯が四幅に表現された鮮やかかつ壮大で美しい御絵伝。「御文」の世界が聞こえてくるようだ。滋賀県 芳澤寺蔵/限定覆刻版
阿弥陀仏から発せられる心の光は、十方世界をあまねく照らし、念仏をする人々を一人残らず浄土に救い取ってくれる。と説いている。 復元版
親鸞聖人は御消息集といわれ、全て我等のために名号の由を聞かせ往生せしめんがためである。万善万行の総体真如一実の道理に契ったもので大行といわれるものである。徳島県 常円寺蔵
吉光女御遺像は、授与されたとされる蓮如上人の想いと、一切母を語ることのなかった聖人の「母への想い」を、逆に想起させる。1462 年西光寺第二世円琳法師が本願寺第八代蓮如上人より授与。 兵庫県 西光寺蔵
現存する蓮如上人の六字名号のうちでも秀逸にして典型的なものであるが、これによって、水をくみきれない我が身を、常に法にひてておくことになれば、無上のよろこびである。碧南市 蓮成寺蔵
金子先生の親鸞讃歌「宗祖を憶ふ」の御染筆が、750 回忌の御遠忌を機に影印版として世に公開。このお言葉は、無明長夜の灯炬ともなり、生死大海の船筏ともなるものとしてあり続ける。新潟県 浄國寺蔵
曽我量深先生が、昭和 31 年の渡米の際に揮毫された、貴重な墨蹟。哲学、平和への切なる願いが表れた資料性も高いこの名筆。た 東本願寺 ロサンゼルス別院蔵
写実性の高い親鸞聖人御影「熊皮御影(重要文化財)」を描き、聖人八十五歳の文字を本金箔で表した絶品の集合作品。 國井道成 作
親鸞聖人と蓮如上人を一幅に描いた絵像。聖人の絵像を信仰の拠り所とし教化に生涯をかけた蓮如上人。そして篤信の門徒達。ここに、その教えを永々とし引き継いでいこうとする人々の心が読みとれる。國井道成 作
『譬喩経』のたとえ話。旅人が猛獣に襲われ空井戸の藤づるをつたって逃げると、下には龍が、崖には毒蛇が。命綱のつるも鼠にかまれ、絶体絶命にも関わらず蜂の巣から落ちる蜜にうつつを抜かす人間の愚かさを説いている。國井道成 作
柔軟であたたかみのある描線。十方に放射される弥陀の本願四十八条の光佄・保存状態すこぶる良好な空中尊が伻る。
鈴木大拙の書き残した墨蹟には、禅者としての気骨と孤高とがそのまま表れている。書の上に必然にじみ出た心身で修めて学ぶ学道者であったことが伺える。
鈴木大拙の書き残した墨蹟には、禅者としての気骨と孤高とがそのまま表れている。書の上に必然にじみ出た心身で修めて学ぶ学道者であったことが伺える。
墨の柔らかいぼかしと阿弥陀様のふくよかで優しい面立ち。螺髪が物語る五劫の長さに静寂の無の境地を感じる。阿弥陀様の優しさに包まれる。國井道成 作